戦争責任について学びを深めよう
- 授業・学び
本日は、2年生特進コース(理系)で行われた日本史Aの授業の様子をお伝えします。
三学期は、第二次世界大戦、アジア・太平洋戦争について学習しました。それを踏まえたうえで、中居正広さん主演の『私は貝になりたい』(2008年上映)を視聴し、戦争責任について生徒達に主体的に考えてもらいました。
この作品は、命令に従った下級兵が、不当にも戦争犯罪の責任を負わされてしまう姿を映しています。
「戦争犯罪は、偉い人だけが関係すると思っていた。」、「命令に従っただけなのに、罪になるのか?」、「アメリカの空襲は犯罪にならないのか?」など、視聴後には様々な意見が飛び交いました。
また、極東国際軍事裁判所条例を参照し(※『私は貝になりたい』は横浜裁判が舞台)、「人道に対する罪」や、「公正なる審理のための手続き」に関して、原文を基に自身の考察を完成させるワークも行いました。
このような時代だからこそ、過去を知り、国際平和について一人ひとりが考えていく必要があるのではないか思います。次回の授業では、文官で唯一A級戦犯として死刑判決を受けた広田弘毅の事例を学習し、BC級戦犯との差異や、戦争責任の所在について、学びを深めます。