本日の立花学園

《1年生》授業紹介~歴史総合~

日露戦争についてクイズを出そう

1年生特進コースの歴史総合の授業の様子を紹介します。

この日のテーマは「日露戦争」。これまでの学習内容を踏まえ、生徒同士がクイズを出し合うアクティビティを行いました。

単に知識を思い出すだけでなく、お互いに問題を作成し、それを出題し合う形式です。

教室のあちこちで、「これ覚えてる?」「こういう問題はどう?」と相談する声が聞こえ、いつも以上に活気ある時間となりました。

クイズに答える側はもちろんですが、問題を作る発問者の役割はさらに高度です。

授業内容を正しく理解していないと、相手に伝わる問題は作れません。用語や出来事の関連、人物同士の関係、背景となる時代の流れなど、理解が曖昧な部分があればすぐに見抜かれてしまいます。

発問する生徒には「説明力」そのものが問われ、自然と“理解の深さ”が試される活動となっています。

歴史的事象を他者に説明できるということは、テストで自分の力で答えを導き出せるレベルの理解に達しているということです。

つまり、このワークは発問者にとって、ただのゲームではなく、学びをより確かなものにするための小さな「試練」でもあります。

問題作成に苦戦しながらも、「こう書いた方が伝わりやすいかな?」と真剣に考える姿が印象的でした。

普段の授業では、「もし自分が出題者だったら何を問うだろう?」という視点で学ぶ生徒はほとんどいません。

しかし、この視点を持つことで、教科書の読み方や授業の聞き方が変わり、歴史の学びがぐっと深くなるきっかけになります。

良い“発問”に出会えると、歴史という科目がより立体的に見えてきて、学ぶ楽しさが増すかもしれませんね。