本日の立花学園

《3年生》指定校推薦対象者の補習②

2日目

ライフキネティックトレーニング

1時間目にライフキネティックトレーニングを行いました。

ライフキネティックトレーニングは、「運動」と「脳トレ」を組み合わせたプログラムです。

<内容>
〇ボールキャッチ(2人組)
手の平サイズの1個のボールを使ったプログラム。
2人組で向かい合って、左右の手に持ったボールを投げ、手をクロスさせ、投げた手と反対の手でキャッチします。
手をクロスさせることに集中するとボールをキャッチできず、キャッチすることに意識を向けると手がクロスできていなかったり反対の手ではなかったりと試行錯誤しながら行なっていました。

〇3色ボールの投げ合い(8~10人組)
手の平サイズの3色のボールを使ったプログラム。
8~10人組で円になって、ボールの色ごとにルールを変え、投げ合い、受け取り合いました。
 赤色:投げる時に自分の名前を言ってから投げる。
 青色:受け取ってほしい相手の名前を呼んでから投げる。
 緑色:投げる相手の名前と、次にまわしてほしい相手の名前を言ってから投げる。
誰に投げようか考えるその一瞬のすきにどこからか名前を呼ばれボールが飛んでくるので、投げると受けるを同時進行で行わなければならず、試行錯誤していました。

「耳で聞いて頭で考えてから行動することが難しかった。」
「自分の思ったように行なうことが大変だった。」
「楽しくプログラムを受けることができたが、なかなかうまくできなかった。」
など、悪戦苦闘しながらも、楽しんでいました。


栄養講座

2時間目は株式会社 明治の方を講師としてお招きし、一人暮らしの際にコンビニや学食等でどういった食べ物を選べばいいか具体的なアドバイスをいただきました。

また間食に選ぶべきおすすめのアイテムも教えてもらいました。

スマホを使って、昨日の食事内容を入力し、どの栄養素が足りていないかも明確にしました。

「クロワッサンのカロリーが思ったより高いことにびっくりしました。コンビニで食べ物を買うときに栄養のことを考えて選んでいこうと思いました。」
と普段の生活を振り返っている生徒が多かったようです。


金融講座

文系2クラスは3・4時間目に、社会人になるにあたって必要になる金融知識を教えていただきました

講師は、中栄信用金庫の職員の方々でした。

今購入しようとしているものが「ニーズなのか」「ウォンツなのか」判断して購入を検討するなど、今後増える収入に合わせて貯蓄できるようにアドバイスもいただきました。

また、すごろくを用いてライフプランニングを考えるアクティビティでは、生徒自身が将来起こり得るイベントを楽しみながらイメージできました。

その中で、幼稚園から大学までで必要になる教育費が1,000万円~2000万円という話を聞き、かなり驚いた反応をしていました。


3日目

調理実習

補習2日目の3~4時間目に理系クラス、3日目の1~2時間目に文系クラス①、3~4時間目に文系クラス②の3グループに分かれて調理実習を行いました。

講師として、鴨宮「でん」(KAMO DEN)の店主の池田さんに2日連続でご来校いただきました。

コンセプトは「大学生活で活用できる料理」です。

メニューは豚肉の生姜焼き、ポテトサラダ、ごはん、みそ汁(味噌玉)でした。

各班4~5名に分かれての実施でレシピとにらめっこしながら取り組む班もあれば、途中から自己流で進めていく班もありました。

準備や片付けも協力して行うことができました。

生徒達は皆終始笑顔で、楽しそうに調理する様子は微笑ましかったです。


実験&レポート作成

理系は「レポートの書き方を学ぶ」ということをテーマに、実験を行いました。

講師として日本電子株式会社の方が電子顕微鏡を持参してくださり、事前講義から実験まで進めてくれました。

今回の実験テーマは「電子顕微鏡を使ってみよう!」です。

事前講義では、電子顕微鏡と光学顕微鏡の違いの説明があり、その後、医学部生の授業の導入部分を簡単に教えてくれました。

電子顕微鏡の研究がたくさんの身近なものに応用されていることを知り、興味深い様子で話を聞いていました。

実験では、実際に電子顕微鏡を操作し、観察対象を拡大し、画像データを写真としてプリントしました。また、光学顕微鏡での見え方の違いを実際に体験し、スケッチ等も行いました。

実験を通して、企業の方と多くコミュニケーションを取れたことも良い経験になったと思います。

どのようなレポートを仕上げてくるか、楽しみです。


デザイン思考研修

株式会社Unikleから5名お招きして、「デザイン思考」について学ぶワークショップを行いました。

「アントレプレナーシップ(起業家精神)を身につける」ことを目標に、0から1を生み出す方法について、グループで協働しながら学びました。

日常に潜む困りごとを発見するところからスタートし、その本質的な問題点を考え、それを解決する製品やサービスを具現化して発表しました。

アプリの通知が溜まっていることに着目した班は、BeRealになぞらえて「整Real」という溜まった通知を整理させるアプリを考えました。

また、仕事の忙しさや上司との関わりに悩んでいると予想した班は、日常から仕事までサポートしてくれるロボットを考えました。

最後に、実際にアプリの内容をイラストに起こしたり、ロボットを段ボールで立体的に作ったりして他のグループにも共有をしました。

はじめは新しいものを考え出すことに不安がある生徒もいましたが、最後には生き生きとした発表をしており、非常に有意義な時間となりました。


生徒の感想(事後レポートの一部)

〇ライフキネティックトレーニング
「よくTikTokなどで頭を使って軽く体を使うトレーニングや遊びなどの流れてくる動画を見ることがあって、楽しそうだと思っていた。いざやってみると番号や言葉を言われてからどう動くかを考えるのが意外と難しくて大変だった。グループでのトレーニングでは、今まで話したことのない人とも話す機会になって、楽しめて良かった。最後には喉が痛くなるくらい笑ったり声出したりして、すごく楽しい1時間になった。」

〇栄養講座
「家で料理はするけど、5大栄養素のことをあまり考えられていなかった。特にミネラルやビタミンは取れていないと感じた。毎日のように果物は食べていないし、コンビニで飲み物を買う時も、ジュースや炭酸が多い。日頃から栄養を考えて、自分のためだけでなく周りのことも考えて食生活をより良いものにしていきたい。」

〇金融講座
「投資信託などは難しくて自分には関係ないことだと思っていたけど、大学に入るとそのような誘いが増えるということで、自分から調べておいて自分で判断できるように準備しようと思いました。また、ローリスク・ローリターンを取るか、ハイリスク・ハイリターンを取るか慎重に考える必要があると分かりました。まずは、自分のライフプランを立てるところから始めて、いくらお金が必要なのかを把握しようと思います。」

〇調理実習
「調理の仕方と同時に、時間内で物事に取り組むということも学ぶことができた。トラブルもあったが、班員とコミュニケーションを取ることで最後まで取り組めた。大学では、自分で料理をする習慣を身につけておきたい。料理は計画性を持って取り組むことが重要だと、この調理実習を通して学ぶことができた。」

〇実験&レポート
「ミジンコや花粉などは中学校の実験でも観察することがあったが、シャーペンの深夜ストッキングなど観察したことのないものがあっておもしろかった。標本では普段見ることができない虫などを正面だけでなく裏からも見て、初めて虫を近くでよく見た。今まで体験できなかったことがきょうできてとても楽しかったし、生物のことについてより興味が湧いた。」

〇デザイン思考研修
「『発想は「才能」じゃない』という言葉がとても印象的で、できないと思ってもやってみる・話を聞いてみることが大切だと思った。そこで新しい発見と知識を学ぶことができた。人は価値観が違うから、6,7分の間で共有するのはとても難しかったけど、班の人からどんどん出てくる言葉に、共感したり納得したりしてたくさんの発見を見つけることができた。周りの人との意見交換は自分を高めることでもあると改めて実感できる体験になった。楽しかった。」