《3年生》授業紹介~化学~
- 授業・学び
サリチル酸メチルの合成
3年特進コースの授業では、有機化学(芳香族)の授業を行っています。
学習内容の中には、医薬品や染料など、私たちの身近な物の原料も含まれており、今回の実験では湿布などに利用されているサリチル酸メチルを合成しました。
合成原理は昨年度実施した実験と同じだったので、みなテキパキと実験操作をこなしていました。
反応が進むにつれて化学実験室は湿布の独特なにおいがし始め、生徒は「嗅いだことある!」、「保健室みたい!」、「おばあちゃん思い出した」など良いリアクションを見せてくれました。
また、実験系の入試問題で頻出である、収率測定についても、実際のデータをもとに計算しました。
医薬品メーカーによる薬品合成では収率が肝心です。
生徒はどのようにすれば収率が向上するか(効率よく目的物質を合成できるか)を考察し、レポートにまとめていました。
実験後に感想を聞くと、
「思ったよりもサリチル酸メチルのにおいが湿布に近くて驚きました。実験をやってみると覚えやすかったです。薬局で薬を見たときは成分を見てみようと思いました。」
と答えてくれました。