部活動ブログ

校外ボランティア 国府津

8月9日(金)、「小田原鉄道歴史研究会15周年記念イベント」にボランティアとして参加しました。同会のご厚意により、今回も会場設営・研究発表・朗読会補助・後片付け等の様々な形でお手伝いさせていただきました。

小田原鉄道歴史研究会は小田原市周辺の鉄道史について研究活動を行われている市民団体ですが、15年前の設立当初は国府津のまちを拠点に活動されていたそうです。そうした経緯から、今回のイベントもJR国府津駅から徒歩15分ほどの距離にある「小田原市生涯学習センター国府津学習館」で行われました。

開会式に参列する鉄研部員たち。この日は終日、全員、部のユニフォームとも言える部活Tシャツを着用して活動しました。来賓として国府津商工振興会会長:朝倉一彰さんとJR国府津駅駅長:倉内雄太さんが参列され、祝辞を述べられました。また、会場には神奈川新聞社の方も取材に来られており、後日発行される同紙の紙面でもこのイベントの記事が掲載されるとお聞きしました。

開会式後には、朝倉さんより国府津駅の現在の発車メロディ「みかんの花咲く丘」が2022年5月にあらたに採用されるに至るまでの経緯に関する講演も行われました。講演後には、会場の皆さんと一緒に「みかんの花咲く丘」を実際に合唱する場面もありました。

来賓と会員の方がお一人ずつ講演された後、鉄研からも二人の部員が研究発表を行いました。一人目のI君(2年生)は「駅を通過する各駅停車(の電車)」がテーマの発表を行いました。

二人目のK君(2年生)は「QRコード乗車券の普及と磁気券の今後」をテーマにした発表を行いました。二人はこの日に向けて早期からスライドと原稿を作成し、時間を測った発表練習を行うなど入念に準備をして臨みましたが、その甲斐あって二人ともこれまでで最も聞きやすく分かりやすい良い発表ができました。イベント終了後、主催者の方からも温かいお褒めの言葉をいただきました。

研究発表の他にも「朗読劇『デゴニものがたり』」のお手伝いをさせていただきました。これは、山北町にある山北鉄道公園に保存されているSL「D5270」を主人公にした絵本「デゴニものがたり」の絵をスクリーンに映し、絵本の作者である飯田隆幸さん(小田原鉄道歴史研究会副会長)ご本人とフリーアナウンサーの石田江利さんが絵本の文章を情感たっぷりに朗読し、鉄研部員がその絵本に登場する列車の鉄道模型を場面に応じて走行させるという催しで、主催者の方々は「朗読劇」と呼んでおられます。過去に一度、鉄研は別のイベントでこの朗読劇のお手伝いをさせていただいたことがあるのですが、それも3年前のことになるため経験した部員はすでに一人もおらず、今回の「再演」に向けて事前に作者の飯田さんと現在の部員たちとでまた一から打ち合わせとリハーサルを行ったうえでこの日を迎えました。

約20分間の朗読劇でしたが、部員たちもリハーサル通りに各自の役割を果たし、終了後には観客の皆さんから大きな温かい拍手をいただきました。今回のお手伝いを通じて、あらためてこの朗読劇の素晴らしさを実感しました。じつは、以前より作者の飯田さんからこの朗読劇を立花鉄研が文化祭等で実施することや立花鉄研流にアレンジして演じることについての許可をいただいており、お言葉に甘えてウチでもやらせていただくことを検討してみようと思いました。

ボランティア終了後に会場前にて記念撮影。昨年度の卒業生で元部長のK君(後列右)も朝から応援に駆けつけてくれました。今回のイベントのお手伝いを通じて、鉄道および鉄道史研究への思いが一層強まりました。この貴重な経験を今後の部活動にうまく繋げていきたいです。

では、また。