大雄山線撮影会
- 鉄道研究部
7月21日(日)、神奈川県高文連鉄道研究専門部会主催の伊豆箱根鉄道大雄山線撮影会に参加しました。
4月に参加した伊豆箱根鉄道駿豆線の撮影会と同様、こちらも毎年恒例の高文連主催行事であり、立花鉄研も毎年必ず参加しています。
今回もおなじみの1日乗車券「金太郎きっぷ」(620円)を利用しました。
知らぬ間に切符のデザインがリニューアルされており、昨年4月に参加した時のものとは違いました。金額も60円値上がりしていました。
出発前に集合場所の小田原駅で記念写真を撮影。予報通り、朝から気温が30℃を超える真夏日でした。タフな1日の幕開けです。
大雄山線に乗りおよそ10分で飯田岡駅に到着。ここから最初の撮影地まで10分ほど歩いて移動しました。
狩川の土手の上を飯田岡駅~穴部駅の中間地点あたりまで移動したところが最初の撮影地でした。ご覧の通り、高めの位置から一直線に走る大雄山線の電車を撮ることができました。
大雄山線は上下ともに約12分間隔で交互に電車が通過するため、ほど良いペースでテンポよく撮影することができます。
ここでは、電車の向こうの山の上に富士山を入れた写真を撮ることもできるのですが、夏のこの時期は富士山が雲に隠れてしまうことが多く、このときも最後まで富士山を拝むことはできませんでした。
最初の撮影地で40分ほど撮影し、次の撮影地へ移動するため10分ほど歩いて穴部駅まで移動しました。道中の田んぼわきの水路ではきれいで冷たそうな水が勢いよく流れており、部員たちは「冷たそ~」「入りて~」とうめきながら歩いていました。
穴部駅に到着した部員たち。大雄山線の駅は無人駅が多いのですが、このような駅でも部員たちはきちんと一日乗車券を監視カメラに向けて見せてホームに入っていました。感心感心。
大雄山線に乗車して8分ほどで塚原駅に到着。ここからまた徒歩で5分ほど移動して次の撮影地へと向かいました。
2つ目の撮影地はこちら。大雄山線の撮影地として有名な「狩川の鉄橋」です。立花鉄研も、歴代部員たちが毎年撮影に来ています。
線路わきの柵もなく、「これ以上近づいてはいけません」を示す木杭が打ち込まれているだけなので、我々も細心の注意を払いそのルールを厳守して撮影を行いました。それでも、ご覧の通り極めて近い位置から電車を撮ることができるため、部員たちはあらゆる角度でユニークな写真を撮り続けていました。
撮れた写真を互いに見せ合う1年生。1年生にとっては4月の駿豆線以来2度目の撮影会であり、初めての大雄山線撮影会でした。
同じく2年生。「撮影会に日傘?」と思われるかもしれませんが、真夏の炎天下で何時間も撮影を続けるのは地味に辛いものです。部でも熱中症対策の一つとして推奨しています。
もう何度もこの大雄山線の撮影会に参加している3年生は、マンネリ化を打破すべく、新たな面白い写真を撮ろうと互いに協力し合い試行錯誤を繰り返していました。感心感心。
大雄山最乗寺をイメージした天狗色(朱色一色)に塗り替えて昨年9月より「天狗電車」として運行を開始した5501編成 を撮影する部員たち。「天狗の葉団扇(はうちわ)」をデザインしたヘッドマークもかっこいいですね。
二つ目の撮影地「狩川の鉄橋」で1時間半ほどの長時間の撮影を終え、再び歩いて塚原駅まで戻ってきた部員たち。時刻はちょうど正午に差し掛かる頃で、日差しも気温もピークに達しようとしていました。
塚原駅から電車に乗って隣の岩原駅まで移動。乗車時間はわずかに1分でしたが、クーラーの効いた車内はまさに天国でした。
岩原駅まで来た目的はずばり昼食です。昨年の撮影会の際に昼食をとらせていただいた「増田屋」というそば屋さんの味とボリュームが忘れられず、今年もリピートさせていただきました。
こちらはそば大好きの3年生の二人。
こちらはラーメン大好きの2年生の三人。三人とも去年もラーメンを食べていました。
こちらは1年生の三人。2年生とは対照的に、全員そばを食べていました。
こちらは1・2年生混合の三人。2年生の二人はやはりラーメンを食べていましたが、1年生のT君だけは唯一カレーライスを食べていました。おそば屋さんのカレーっておいしいですよね。私も大好きです。
涼しい部屋でゆっくり座って休息をとり、お腹いっぱいおいしいものを食べて水分も塩分もたっぷり補給して皆すっかり元気を取り戻しました。「増田屋」さんを後にして再び岩原駅に向かい、午後の部がスタートしました。
岩原駅から電車に乗り10分ほどで五百羅漢駅に到着。写真ではわかりにくいのですが、岩原駅はマンションの1階が駅になっている珍しい構造の駅です。ここから、この日最後の撮影地へと向かいました。
五百羅漢駅から歩いて最終撮影地へと向かう部員たち。車道の上に架かる線路は小田急小田原線の線路です。大雄山線の線路はこの小田急線の下をくぐる形で交差(立体交差)して敷かれています。今回は、その立体交差の風景をとるつもりでこの場所を最終撮影地に選びました。
立体交差地点の手前で大雄山線を撮るとこんな感じになります。
生徒が撮影していた場所は坂道で大雄山線の線路より少し高い位置にあるため、ここで撮った写真には車両の屋根も少し映っています。
線路わきで、かなりのロー・アングルから「猫じゃらし」を入れて「天狗電車」を撮影する3年生のK君。
五百羅漢駅付近での「立体交差」の撮影がいまいち消化不良であったため、予定にはありませんでしたが、生徒の要望を受け最後に井細田駅のほうまで歩を伸ばして撮影を行いました。
14:00を過ぎた頃から徐々に日差しも傾き始め、電車に周りの建物の影が映り込むようになってきたため、予定より少し早めに切り上げてこの日の撮影会は終了となりました。
ピーク時には気温が35℃を超える猛暑日となりましたが、最後まで体調不良者も出ず、今年度2度目の撮影会も無事終了することができました。
現在、鉄研では前回の駿豆線と今回の大雄山線の両撮影会で撮り溜めた写真を用いて新たな壁新聞「伊豆箱根鉄道」(仮称)を作成しています。9月7日(土)・8日(日)の文化祭(立花祭)でも展示する予定ですのでお楽しみに。
では、また。