部活動ブログ

鶴見線撮影会①

こんにちは。

そして、明けましておめでとうございます!

旧年中は当ブログをご贔屓にしてくださり、心より感謝申し上げます。

本年は、立花学園の鉄道研究部の様子をより一層お伝えできるように頑張っていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

さて、前回のブログでもお伝えしましたように、鉄研は1月8日の駿豆線撮影会より、新年の校外での活動をスタートさせます。

その様子はまたおいおいお伝えしていくといたしまして、今回のブログは、昨年12月18日に行われました鶴見線撮影会の様子をお伝えしていきます。

立花祭に高文祭など2学期は行事が目白押しでしたが、撮影会となると7月の駿豆線撮影会以来実に5か月ぶり。

首を長くして待っていた撮影会は、どんな様子だったのでしょうか?

集合場所は鶴見駅。

今回のお目当てである鶴見線の他、京浜東北線も通る駅です。

また近くには京急の鶴見駅もあり、駅周辺はかなり賑やか。

駅自体も、こんなに立派な駅ビルとなっています。

さすが鉄研と言わんばかりに、時間までにキッチリ集合し、健康観察・他校と合同のミーティングを済ませます。

それでは出発!

今回の行程でひたすらお世話になるのは、この205系です。

1985年のデビュー以来、山手線をはじめ首都圏の多くの路線で運用に就いてきましたが、現在ではこの鶴見線に南武支線、そして仙台地区の仙石線のみで運用されています。

そしてこれらの路線でも順次新型車両への置き換えが計画されており、数年のうちには205系が走る姿も見納めになってしまうことでしょう。

正式な引退が決まる前に、残り少なくなった205系が活躍する姿を記録するのも、今回の撮影会の目的の1つなのです。

神奈川県内を走りながら、これまで部員たちもあまり乗車機会がなかった鶴見線。

未知の鉄路を前にワクワクしている様子が伝わってきますね。

最初の下車駅に到着しました。

こちらは武蔵白石駅。目の前にはすぐ手前で分岐した大川支線の線路も通っています。

鶴見線は、鶴見~扇町を結ぶ本線の他に、浅野から分岐し海芝浦までを結ぶ「海芝浦支線」、そして安善から分岐し大川までを結ぶ「大川支線」から構成されています。

それぞれの路線長もそんなに長くないので、どうせなら全ての支線に足を運びたい所なのですが、何とこの日は8時台に安善を出発すると、次は17時台まで列車がありません!

しかも休日はたったの3往復しか列車が走らないという、首都圏にあるまじきローカル線なのです。

そんなローカル線であるため、駅もほとんどが無人駅。

簡易改札機にSUICAをかざして出場します。

さあ、最初の撮影地に到着しました!

・・・狭いですね。

幸い目の前の道路には交通量がほとんど無いのは安心材料ですが、それでも理想のアングルを見つけ出すのには苦労しそうです。

実はこの鶴見線は、基本的に高い柵によって隔てられている所が多く、これまでの撮影会のようにのびのびと撮影することが難しいのです。

それでも何とか良い写真を収めようと、ポジション取りに苦心します。

どうにか良い写真が撮れていることを祈ります。

続いては弁天橋駅に移動し、少し早めの昼食です。

と言うのもですね、先ほどの大川支線ほどではないのですが、このあと訪れる海芝浦支線も本数の少ない路線なのですね。

また、撮影スポットが限られていることから、しっかりと太陽の順光を計算して計画を立てないと、せっかくの写真が影だらけ・・・などということにもなりかねません。

そんな諸々を考慮した結果、今回は先に昼食を済ませてしまおうということになりました。

 

さて、そんな本日の昼食ですが、沖縄そばを頂こうと考えています。

何でもこの弁天橋駅から徒歩圏内の所に、人気の沖縄そば店があるそうで。

11時オープンのところ、現在の時刻は10時40分過ぎ。

この分なら開店と同時に沖縄そばにありつけそうです。

・・・って、並び過ぎ!!!

まだ開店前にもかかわらず、ざっと30人は並んでいるじゃないですか!

大人数で行動する時は、あまり人気過ぎるお店を訪問するのも考え物ですね・・・笑

しかしそこは用意周到な部員たち、しっかりと次善の策を考えていました。

先程のお店からすぐ近くにある別のお店で、沖縄そばを頂きます。

こちらは全然並んでいないので、これなら余裕・・・と思いきや、お店を出る頃には店外は待ち客で溢れかえっていました。

危ない所だった・・・

みんなの料理が揃った所で、「いただきます!」

私K丸は、ソーキそば大盛りのジューシーセットを頂きました。

よく煮込まれた骨付きの豚アバラ肉が、鰹を主体としたあっさりスープと絶妙にマッチしています。

そして現地と比べると若干硬めに茹でられた麺は、コシをしっかりと感じられてこれまた最高。

沖縄の炊き込みご飯であるジューシーも、素朴な味わいがたまりませんでした。

部員たちのうち2・3年生は、沖縄への修学旅行で本場の沖縄そばは経験済みですが、そんな彼らも大絶賛の、本当に美味しい沖縄そばでした。

お店の席数が少なく全員一緒に食事をするのは無理だったので、2班に分かれ、もう一方が食事をしている間はお隣の「おきなわ物産センター」でお買い物です。

こちらの品揃えは相当なもので、様々な沖縄料理や、

沖縄そば、

沖縄料理には欠かすことのできない豚肉など、沖縄関連の食材がズラリ。

まだ沖縄に行ったことのない人も多い1年生たちは、本物のハブ酒に目をまん丸くしていました笑

 

しかし、なぜ鶴見に沖縄?とお思いの方も多いことでしょう。

今回訪れている鶴見線が開業したのは、1926(大正15)年のことです。

その後、現存している鶴見線の全ての区間が戦前のうちに開業しました。

この頃の京浜工業地帯は、埋立工事や工場の建設ラッシュとなっており、そこに関東大震災後の復興需要も合わさって、全国各地から労働者が集まる地域だったのですね。

鶴見線は、そんな京浜工業地帯における貴重な労働者の足として、そして臨海部の物資を全国各地へと輸送する大動脈の一端として、大変重宝されていたのです。

一方で当時の沖縄は、「ソテツ地獄」とも称される大不況の真っただ中。

そのため多くの沖縄出身者が職を求めて鶴見線沿線地域へと移住したのです。

その後、地縁を頼って多くの沖縄出身者がこの地に移住するようになり、現在ではその一角が「沖縄タウン」と呼ばれるようになったのです。

そんな「沖縄タウン」鶴見は、昨年のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の舞台にもなった、今とてもホットな街なのです。

こちらのお店にもしっかり『ちむどんどん』グッズが置いてありました。

さて、部員たちも気になるものを思い思いお買い物しているようです。

一体何を買ったのでしょうね?

し、シークヮーサーですか・・・

シークヮーサージュースではなく、生のシークヮーサーをチョイスする辺りが何とも渋いです。

おいおい、買い過ぎ!笑

まるで沖縄旅行の帰りみたいなお土産の量です。

そしてちゃっかり『ちむどんどん』クリアファイルを買っているのを私は見逃しませんでした。

 

鉄研で撮影会に出向く際には昼食も含め、現地を入念に下調べします。

その中で今回のように街の成り立ちを知ったりすると、また撮影会にも深みが出てきますね。

鉄道と沿線の街の歩みとは一心同体ですから、こうした生きた学びはとても大切なことです。

さあ、お腹も膨れたことですし、午後の撮影に向かいましょう!

今度は浅野駅から海芝浦支線に乗車します。

この後の海芝浦駅では、どの部員もかなり満足いく撮影ができたようです。

そのためこちらも紹介したい写真が沢山あるのですが、如何せん記事が長くなってきてしまいました。

と言うことで、続きは次回のブログでお伝えしようと思います。

では、また。