はねづる鉄道祭①
- 鉄道研究部
こんにちは。
去る12月10日・11日、「はねづる鉄道祭」にボランティアで参加をしてまいりました。
本日のブログでは、その1日目の様子をお伝えいたします。
土曜日の朝に降り立ったのは、JR東海道本線の早川駅。
「日本一漁港に近い駅」としても知られています。
今回参加をさせて頂いたはねづる鉄道祭の「はねづる」とは、東海道本線の早川駅・根府川駅・真鶴駅を組み合わせた造語です。
この3駅はいずれも今年が開業100周年。
はねづる鉄道祭は、この3駅の開業100周年を記念して様々な催し物が行われるのです。
イベントは3部構成なのですが、我らが鉄研が参加するのは第1部と第3部。
今日は第1部の早川会場へと向かいます。
第1部の会場となるのは、早川漁港の近くにある「漁港の駅TOTOCO小田原」です。
こちらは、獲れたての新鮮な魚介類を販売していたり、行列のできる海鮮レストランが軒を連ねる施設で、休日ということもあり大賑わい。
そんな活気の溢れる施設の一角が、今回の会場となります。
内装も漁港の雰囲気が色濃く出ていますね。
この第1部は「早川鉄道模型祭」と題して、鉄道模型運転コンテストが催されました。
このコンテストは、5月にボランティアで参加させて頂いた「下曽我鉄道まつり」でも実施されたもので、5分間の制限時間の中で停止位置の正確さを競うものです。
このイベントからアイデアを拝借し、今年の立花祭でも教室展示の目玉の1つとさせて頂きました。
つまり鉄研の部員たちは、このイベントの運営に関してはもうお手のものということになります。
こんな風に、ホームの先端に停止位置の得点表が貼り付けられています。
ここを目指して停車するということですね。
しかし・・・この駅の広告看板を見てください。これ全て小田原に所縁のある広告なのです。
こうした芸の細かさなど、ボランティアの度に本当に様々なことを学ばせてもらっています。
さあ、準備を進めていきましょう!
会場の前に、様々な部品をレイアウトに配置したり、
線路にクリーナーをかけたりします。
イベントが始まってからは大盛況が予想されるので、今のうちに抜かりない準備をすることが大切です。
その他にもパンフレットを折り込んだり、
掲示物を貼ったりと、みるみるうちに会場ができあがっていきました。
様々な掲示物の中でも特に興味深かったのがこちら。
何と早川駅が開業した大正12年当時の時刻表です!
なお、100年前の時点では東海道本線は現ルートとは異なり、国府津から現・御殿場線のルートを経由して沼津方面に抜けていました。
国府津以西の東海道線は、100年前は熱海線という盲腸線(終点が行き止まりとなる路線)だったのですね。
また、東京発下関行の鈍行が走っているなど、今では考えられないようなダイヤについ見入ってしまいました。
準備ができた所でネームプレートをつけて、いよいよ「はねづる鉄道祭」開幕です!
オープニングセレモニーでは、早川駅を統括する小田原駅の駅長さんに、このイベントを主催する小田原鉄道歴史研究会さんから記念品が贈呈されました。
記念品は、早川駅が描かれた大変素敵なイラストでした。
駅が永きにわたって多くの人から愛されてきたことが感じられます。
小田原駅の駅長さんや駅員さんと記念写真も撮らせて頂きました。
駅長さんは本当に気さくな方で、部員たちに色々なお話もして下さいました。
鉄道業界の現職の方からお話を伺えるのは本当に貴重な機会で、部員たちは大いに刺激になったことでしょう。
本当にありがとうございました!
さあ、お客さんも集まってきました!
部員たちは模型の運転方法を説明したり、タイムキーパーをしたり・・・
もうお客さんとのコミュニケーションは慣れたものです。
思えば部員たちも、かつてこうした鉄道イベントに参加してお兄さんお姉さんに優しく手ほどきを受けた経験があることでしょう。
このようにして、鉄道の面白さをぜひとも次世代へ伝えていってもらいたいものです。
会場は常に大賑わいで、部員たちは交代で昼食を摂りに行ってもらいました。
私K丸も、人の波が落ち着いた頃合いを見計らって遅めのランチタイムに。
大行列の海鮮レストランに行く勇気は流石に出なかったので、売店でテイクアウトをすることにしました。
ご覧ください!寿司ですよ!S・U・S・H・I!
地場のアジを酢締めにしたものなのですが、これがですね、新鮮だからこそできる浅めの締め具合で、口に含んだ瞬間に脂が溶け出す絶品でした!
そして肉厚な身は一切の臭みがなく、噛み締める度に旨味が弾け飛ぶのです!
こんな美味しいアジの寿司を食べられるなんて、海の近くはやっぱり最高ですね。
なお、イベントで走る模型も東海道本線一色。
C62が牽引する特急つばめ号や、
185系特急踊り子号など、様々な車両が走っていました。
部員たちはしっかり運営も行いつつ、イベントを楽しむことにも余念がありません。
まずは自分たちが楽しんでこそですね。
そんなこんなであっという間だったボランティア1日目。
明日の真鶴会場では、今日とは打って変わって研究発表をさせて頂くことになっています。
何か月もかけて準備してきた発表で、100周年に少しでも花を添えられることを祈りつつ、部員たちは帰路につきました。
2日目の様子は次回のブログでお送りします。
では、また。