鶴見線撮影会②
- 鉄道研究部
こんにちは。
前回よりお送りしている鶴見線撮影会の様子ですが、本日は昼食を済ませて海芝浦支線に乗車する所からお送りします。
それでは出発!
大勢で立ち寄ることのできる沿線撮影地に乏しい鶴見線は、駅撮りも貴重な撮影機会です。
利用客の多い駅だと駅撮りがはばかられる場合も多いですが、前回のブログでも申し上げた通り、鶴見線は工業地帯を走る路線。
つまり休日の利用客はさほど多くないため、首都圏では駅撮りをしやすい路線でもあるのです。
あまりにも乗客の多い路線の場合、最近ではホームドアの設置が進んでいたりもしますからね。
車窓はこんな感じ。
工業地帯に縦横無尽に広がる運河を眺めながらの移動となります。
この海芝浦支線は、そのほとんどが東芝の敷地内を通過しているそうで、さながら気分は工場見学のようです。
新芝浦を過ぎると、車窓には海が広がってきます。
正面に見える立派な橋は、鶴見つばさ橋。
首都高速湾岸線に架かる橋です。
さあ、到着しました。
海芝浦駅はその名の通り、目の前に海を臨む景観が自慢の駅です。
部員たちは一目散にホームに飛び出すと、この風景をファインダーに収めようとひたすらにシャッターを切ります。
メインの205系はすぐ背後にいるのですけどね笑
でも、こんな風景なら気持ちはわからないでもありません。
波打つ水面に冬晴れの太陽光がきらめく様子は、いつまでだって観ていられます。
しかし、いつまでも見惚れているわけにはいきません。
15分後には折り返し列車が出発してしまうのですから。
良かった、しっかりと車両の撮影も忘れていないようですね。
しかし、駅撮りだと撮れる写真もワンパターンになってしまうとお思いの所でしょう。
これは我らが鉄研でも課題としておりまして、車両を収めることに終始したお決まりの写真だけではなく、季節感や風景を生かした「テーマのある写真」を撮影しようと、部員たちは日々努力しています。
実際、今回撮影した写真の中にも、ありきたりではないキラリと光る物が何枚もありました。
高文祭に向け、更に腕を磨いていってもらいたいと思います。
さて、この海芝浦駅ですが、ここが全国でもかなり珍しい駅でして。
「(一般人が)改札の外に出れない駅」なのです。
改札にドーンと「TOSHIBA」のロゴがあるように、改札から1歩外に出ればそこは東芝の敷地内なのですね。
そのため東芝の関係者以外は改札内に留まることしかできないのです。
とは言え「関東の駅百選」にも選ばれているこちらには、その美しい風景を求めて多くの人が訪れます。
駅の中にはこんな遊歩道付きの公園が整備されていたりして、夜景スポットとしても評判だそう。
あっという間の海芝浦駅の滞在を終え、折り返しの電車に乗ります。
部員たちの被写体は、車両の外観だけにとどまらないようですね。
というわけで、再び浅野駅に戻ってきました。
本線と海芝浦支線の分岐点となるこの駅は、利用者の割に多くの電車が通過する駅です。
そのため、ここで1時間ほど駅撮りを行います。
様々な方向から電車が来ることもあり、多様な写真が撮影できそうですね。
部員たちからも力が入っている様子が伝わってきます。
この頃になると日も陰ってきて、寒さが身に沁みるようになってきましたが、防寒はバッチリのようです。
ここで、OBのS君が途中参加。
家が近くにあるのだそうで、駆けつけてくれました。
初めましての部員も多かったので、それぞれ自己紹介。
それでもすぐに打ち解けてくれ、鶴見線の撮影スポットや撮影技術、更には鉄研全般にわたる話など、様々なアドバイスをしてくれたようです。
何とも心強い・・・!
そんなこんなで最後の撮影地へと移動します。
ですが、当初の予定とは逆方向の電車に乗車。
と言うのもS君いわく、予定していた撮影地はマンションの影が深く差し込むため、この時間帯に良い写真を撮影することは難しいのだそう。
このような地元民だからこそ知っている情報は本当に助かります。
代わりにやってきたのは浜川崎駅。
南武支線との乗換駅です。
ここからちょっと歩いた所にある陸橋が良い撮影スポットになっているのだそうで、今日の締め括りはそこで南武支線を撮影することにしました。
駅撮りとはまた違ったアングルで、良い写真を撮ろうと無心でシャッターを切ります。
途中貨物列車が通過したりもして、様々な写真が撮れたようです。
15時半頃に鶴見駅に戻り、再び他校と合同でミーティング。
これで鶴見線撮影会は終了となります。
初めて訪れた部員も多い鶴見線。
臨海部の工業地帯を走る路線ということで、普段とは違った風景の中での撮影となりました。
普段は自然豊かな中で撮影会を行うことが多いのですが、それぞれの場所に合った撮影技法や風景の生かし方があるはずで、部員たちにとっては引き出しを増やすための貴重な経験になったかと思います。
これからも様々な経験を積んで力を付けていってもらいたいと、顧問としては心から願うばかりです。
では、また。