下曽我鉄道まつり
- 鉄道研究部
こんにちは。
立花学園では、先日まで中間試験が行われていました。
それに伴い部活も停止期間となってしまったのは少し寂しい所ですが、ここは学習に全力を注ぐ時。
日々の学習の成果が存分に発揮できていることを期待しています。
さて、体育祭に向けた箱電車製作も佳境に入っていた5月14日(土)・15日(日)に、「JR下曽我駅開業100周年記念企画 下曽我鉄道まつり」にボランティアとして参加してまいりました。
今回は、その2日間の活動の様子をお伝えします。
学校の目の前を走ってはいるものの、なかなか乗車する機会は多くない御殿場線。
神奈川県ですが、JR東海が管轄する路線でもあります。
今回はこちらに乗車して、会場となる小田原市梅の里センターへと移動しました。
会場に到着すると、もう準備は佳境の状態。
イベント自体は14日(土)が14~16時、15日(日)は10~16時の実施だったため、初日は午前中から、主催である小田原鉄道歴史研究会の方々を中心に準備が進められていました。
早速準備に合流し、小田原鉄道歴史研究会の飯田隆幸さんのご指示の下で、まずはパンフレットの折り込みを行います。
こちらは模型のジオラマに車を配置しています。
部内でも定期的に模型走行会は実施していますが、精巧なジオラマに部員たちは気持ちが昂っている様子でした。
そうこうしているうちに開始時間となり、続々とお客さんが入ってきます。
部員たちは小田原鉄道歴史研究会の方と交代で受付を担当させて頂いたり、
模型の操縦を担当させて頂いたりしました。
鉄道の知識に明るい部員たちは、案内役もお手の物。
学校での様子とはまた違った一面を見られて、顧問としても様々な発見がありました。
なおこの日は、写真や資料の展示と模型運転会のみの催しだったのですが、それでも来場者が100名近くにのぼったそう。
これだけ多くのお客さんが来ると、ボランティアとして参加させて頂く立場としては、とても張り合いを感じます・・・!
続いて2日目。
この日は1日目と比べると催しも多く企画されており、鉄研も昨日以上に多くの活躍の場を頂きました。
まずはこちら、午前と午後に15分ずつの時間を頂き、研究発表をさせて頂きました。
テーマは午前中が「御殿場線の歴史」、午後が「あさぎり号・ごてんば号の歴史」です。
今回の研究発表は、2本とも2年のK林S君が原稿やスライドを作成してくれました。
小田原鉄道歴史研究会の方にも直前までアドバイスを頂き、本番では堂々と発表することができていたように思います。
2学期に入ると高文連主催の県総合文化祭など、このような発表の機会は何度も訪れます。
その前のこの時期に大勢の方々の前で発表の機会を頂けるというのは、部員たちにとっても貴重な機会になったことでしょう。
また、日中には鉄道模型運転コンテストも行われました。
これは、主に子どもたちに鉄道模型の運転を体験してもらいつつ、正確な停車位置をコンテスト形式で競うもので、上位に入ると賞品も用意されていました。
ここで部員たちは子どもたちに模型の運転方法を教えていたのですが、丁寧かつ子どもたちを楽しませる上手な教え方に感心しました。
思えば部員たちも、かつては鉄道好きな少年・少女だった時代があったわけで、嬉々としてこのようなイベントを訪れ、この日の子どもたちと同じように鉄道好きのお兄さん・お姉さんに優しく教えてもらった経験があるのかも知れません。
だからこそ、子どもたちが喜ぶツボを心得ているのでしょうね。
なお、このように各々の停車の記録は得点化され、スクリーンに映し出されます。
・・・あれ?この子は随分大きな子ですね?笑
OBのみんなでした!
こうしたご時世もあって、今は学校にOB・OGが訪問するのは控えてもらっている状況ですが、この日は一来場者として、会場に駆けつけてくれたのです。
初日にもOBが来てくれたのですが(写真を撮り忘れてしまいました・・・ゴメンナサイ)、こうやって卒業してからもつながりを大切にしてくれるOB・OGの存在は本当に嬉しいものです。
部員たちの出番以外にも、面白い催しが目白押しでした。
こちらは、鉄道絵本朗読会。
主催者である小田原鉄道歴史研究会の飯田隆幸さんが書かれた『デゴニものがたり』『SLおじさん』という絵本を、フリーアナウンサーの石田江利さんと共に読み聞かせてくださいました。
これらはいずれも御殿場線にゆかりのある物語なのですが、「さすがプロ」と言わんばかりの臨場感たっぷりの語り口調に、つい我を忘れて引き込まれてしまいました。
来賓の方々も沢山。
この方は下曽我駅を統括する松田駅の駅長さん。
100周年を記念して、記念品の贈呈やお言葉を頂戴したりしました。
こちらの方はシンガーソングライター「エソラビト」の菜々子さん。
会場にはずっと優しい曲調のBGMが流れていたのですが、よくよく歌詞を聴いてみるとこの辺りにゆかりのある地名やフレーズがでてきてびっくり。
実は下曽我駅100周年を記念して作られた記念ソングだというのです。
本当に素敵な曲で、鉄道まつりの雰囲気にもピッタリと合っていました。
・・・と、この日は1日がかりのボランティアとなりましたが、様々なイベントが目白押しで、気づけばあっという間に時が過ぎていました。
現在は日中のみ駅員が配置されるだけの静かな下曽我駅。
しかし、その100周年を祝いにこんなにも多くの方が会場を訪れる様子を見るに、本当に地元の方から愛されているのが伝わってきました。
そして、そのようなかけがえのない場に微力ながら携わらせて頂けたことは、部員一同にとって大変貴重な経験でした。
このような機会をくださった小田原鉄道歴史研究会の皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
2日間のボランティアを終え、充実感に満ちた表情の部員&OBたち。
この2日間で得た貴重な経験を、今後様々な場面で生かしていってもらいたいと思います。
では、また。